サーチュイン遺伝子の活性化で生物の寿命は延びる?

サーチュイン遺伝子、聞きなれない言葉ですが、NHKのドキュメンタリー番組で
「長寿遺伝子」として紹介され、脚光を浴びています。


サーチュイン遺伝子は別名「長生き遺伝子」

サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子、抗老化遺伝子とも呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされる。サーチュイン遺伝子の活性化により合成されるタンパク質、サーチュイン(英語 Sirtuin)はヒストン脱アセチル化酵素であるため、ヒストンとDNAの結合に作用し、遺伝的な調節を行うことで寿命を延ばすと考えられている。この様なサーチュインの作用メカニズムはマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテのグループが1999年に見出した[1]。酵母のSir2遺伝子がヒストン脱アセチル化酵素であることを見出し、この酵素の作用が代謝や遺伝子サイレンシング、加齢に関与していることを示唆した[2]。

出典 http://ja.wikipedia.org

免疫の誤作動を正し、がん細胞を撃退

健康な人でも1日に約5000個の癌細胞が生み出されています。その癌化した細胞を正しく認識し、すべて退治しているのが免疫細胞(Tリンパ球)です。ところが40歳を過ぎると、この免疫細胞が誤作動を起こしやすくなります。つまり、癌細胞だけを攻撃する能力が低下するのです。ここでサーチュイン遺伝子の登場です。この遺伝子が発現すると、免疫細胞の誤作動を修正してくれるのです。

出典 http://dime.jp

現代人のサーチュイン遺伝子は眠っている

眠っている長寿遺伝子

サーチュイン遺伝子は、別名「飢餓遺伝子」とも言われ、お腹がすくとスイッチが入ります。
かつて人類が「生きること=食べ物を求めること」だった時代、人々は飢えていました。

マンモスを狩ることができれば、お腹いっぱい食べられますが、食料の保存技術もない時代のことです。
食べ物を食べつくせば、次の食べ物を手に入れるまで、飢え続けることになります。

サーチュイン遺伝子は、この栄養失調状態で初めて発動するため、人類が生き延びるために必要だったと考えれています。

逆に言えば、現代人のサーチュイン遺伝子は、眠ったままだというのです。

サーチュイン遺伝子のスイッチをオンにする方法

現代人が、サーチュイン遺伝子を発動するためには、標準摂取カロリーの7~8割にカロリー制限をする必要があるそうです。

サーチュイン遺伝子のスイッチがオンになるには、カロリー制限を始めてから3週間かかります。しかし、1週間もすれば顔や足のむくみが取れ、疲労感が減り、頭が冴えるなど効果を実感できます。ただし1度でもカロリーオーバーするとスイッチは切れ、3週間の努力が無駄になってしまいます。厳しいですが、ある程度の飢餓状態を継続することが大切なのです。

出典 http://dime.jp

レスベラトロールがサーチュイン遺伝子を活性化

サーチュイン遺伝子は飢餓やカロリー制限によって活性化されるが、この他に赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールによって活性化される[7]。このことは高カロリー食マウスを使った実験でも確認された[8]。ただし、グラス一杯の赤ワインに含まれるレスベラトロールの量は実験に使われた投与量の0.3%に過ぎず、これは人間の体重に置き換えると1日にボトル100本前後飲まなくてはならなくなり、赤ワインでサーチュイン遺伝子を活性化するのは非現実的である。

出典 http://ja.wikipedia.org

サーチュイン遺伝子を活性化するには、「お腹を減らす」「断食する」ということの他に、
レスベラトロールという抗酸化作用の非常に高いポリフェノールが鍵なのですね。

フランス人が非健康的な食生活をしている割に、長寿なのはワインを飲んでいるから、と言われています。
が、実際には100本ものワインを1日で飲むなんて不可能ですよね。

ただし、ワイン100本分のレスベラトロールを取るということであれば、サプリメントで補給できる可能性があります。

レスベラトロールが多く含まれる食物は、ザクロやブルーベリー、リンゴ、そしてもちろんワインの原料となるブドウなどがあります。